突然ですが、小学生のお子様がいらっしゃる方に質問です。

ご自分のお子様は「算数がすき」だと思いますか?

もしお近くにお子様がいたら聞いてみてください。

 

どんなお返事が返ってきましたか?

 

「好き」

「嫌い」

「嫌いじゃないけど・・・」

こんなお返事が多かったのではないでしょうか。

 

以前、学習塾を開いていた時のお話です。

入会前の面談の時に、子供たちに同じ質問をすると

殆どの子が、「嫌い」もしくは、「嫌いじゃないけど・・・」と答えました。

中には「好き!」と笑顔で答えてくれる子もいましたが、稀でした。

そして、「好き」と答える子は低学年の子が多かったんです。

 

学年が上がるにつれて「好き」が減っていくのは何故だろう?

って不思議に思いませんか?

私はとても不思議に思ったので、子供たちに直接話を聞いてみました。

 

低学年の子たちからは、

「たし算・ひき算が難しい」という意見もありましたが

「簡単だから好き」

「面白いから好き」

というポジティブな意見が多く聞けました。

 

しかし、中学年の子たちからは

「面倒くさい」

「覚えられない」

など、ちょっとネガティブな意見が増えはじめ、

 

高学年の子たちからは

「分数・少数がわからない」など

「わからないから嫌い」という意見が圧倒的に多くなりました。

 

 

ここで皆さんに質問です。

低学年・中学年・高学年と子供たちの話を聞いてきましたが

何故、高学年になると「算数がわからない」という子が増えると思いますか?

 

その答えを紐解きながら、算数を苦手にしないための対策を

実体験を交えながらお話していきたいと思います。

 

 

 

 

算数苦手予備軍は低学年にいる!

 

 

皆さんもご存じの通り、算数の中でも特に計算の部分は「積み重ね」の教科です。

積み重ね=階段をイメージしてもらうといいでしょう。

一段目の内容ができないと二段目ができない。

算数の計算は、このように考えられます。

 

先ほどの子供たちへの問いかけの中で、注目したいのが

中学年の「面倒くさい」という回答です。

これは、かけ算・わり算のひっ算が始まる頃によく聞かれます。

例えば、ひと桁同士のかけ算は、九九を覚えれば何とかクリアできますが

ふた桁以上のかけ算になるとひっ算を使って繰り上がりのたし算も

やらなければならなくなります。

これが「面倒くさい」の正体です。

 

私は、面倒くさいと答えた子供の多くが

繰り上がりのたし算が苦手なことに気づきました。

 

また、わり算のひっ算が面倒くさいと思っている子は

ひき算のひっ算が苦手でもありました。

 

ここからわかる通り、算数が苦手な子供の予備軍は

低学年から存在していることが明らかになりました。

 

算数が苦手なお子さんのためには戻る勇気も必要!

 

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子供はひとりひとり、習得するペースが違います。

一度でマスターしてしまう子もいれば、

二度、三度繰り返さないとマスターできない子もいます。

でも、学校では全員がマスターできるまで待ってはくれません。

こうして、たし算・ひき算が完全にマスター出来ないまま

次のかけ算に進むとどうなるでしょう。

「面倒くさい」が生まれんです。

 

子供に「面倒くさい」と言わせないために

学校では絶対にしてくれないことをしなければなりません。

 

それは「戻ること」です。

 

3年生の子

 

供が、1年生で習うような簡単なたし算・ひき算に戻るのは

子供も、親もプライドが邪魔をしてなかなか踏み切れないものです。

でも、学校で習った時には1年生だった子供は、この時3年生なんです。

当時と比べたら理解力や集中力が格段にアップしています。

きっと、2年前よりも簡単にマスターでき、

子供自身も「できる!」

という自信が持てるはずです。

 

 

 

問題が無料でダウンロードできるサイトもありますので、

練習には百ます計算などを利用するといいでしょう。

簡単なたし算・ひき算の答えが

「パッ!」と出るように演習を重ねてください。

このように、少しずつ算数の計算レベルをあげていけば

アッという間に授業に追いつけるようになりますよ。

 

もちろん、この方法は今現在、たし算・ひき算を学習中の

1年生・2年生にも効果抜群です。

是非、ご家庭でお子様とタイムアタックなどの遊び要素を

取り入れながら楽しく学習してください。

 

 

まとめ

 

今回は低学年のたし算・ひき算が6年間の算数生活の基礎になることをお話しさせていただきました。

 

算数を苦手に感じているお子さんには今の学年より戻ってから始めるというのが一番おすすめです。

 

次回は中学年・高学年ではどのようなつまづきが起こりうるか。

その場合の対処法などをお話しできたらと思います。

 

 

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