今は小学校2年生の長男が幼稚園生の時の話です。
年少さんから幼稚園に入園し、新生活に慣れてきた頃。
幼稚園の保護者参観で、ふとあることに気づきました。
「うちの子、お友達とではなく、ひとりで遊んでいるみたい……」
砂場で黙々と砂を積んで小山を作る息子。
周りにお友達はいるのですが、一緒に遊ぶ様子も会話する様子もありません。
今日だけかしら、とその時は思っていました。
次に用事があって幼稚園に行くことがあり、室内で自由遊びをする長男を見ました。
今度はひとりで積木遊びしていました。
やっぱりひとりで、黙々と積み木を積んでいました。
もしかしてお友達が全然できないのでは・・・そんな心配をお持ちのママに
体験談を交えて紹介していきますね。
不安!!幼稚園でお友達の輪に入れない?
ひとり遊びは家でも出来る。
せっかく幼稚園に来ているのだから、お友達と楽しく遊んでほしい、とその時の私は考えていました。
お友達の輪に入れないのかしら、お友達とうまく付き合えていないのかしら……。
と心配していました。
長男はおしゃべりな子ではなかったので、自分から園の様子を話すことはなく、聞いても要領を得ません。
けれど、幼稚園は楽しそうに行っており、本人に気になることがなさそうだったので、見守ることにしました。
お友達の輪に入れないのではなく、ひとり遊びに夢中なだけ
幼稚園に行く用事があるたびに、長男の様子をよくよく観察していました。
そうすると、時々お友達から話しかけられているのを見るようになりました。
長男とお友達は二言三言話して、それぞれの遊びに戻っていました。
そのまましばらく一緒に遊んでいることもありました。
ひとりで遊んでいるときも、お友達といるときも、長男の表情はあまり変わりません。
どちらのときも目の前の遊びに真剣で、楽しそうです。
長男は、お友達の輪に入れないわけではなく、ひとり遊びが楽しいんだ。
だからと言って、友だちと遊ぶのを拒否しているわけではない。
これは長男が自然体で遊んでいる姿なんだ。
私はそう気づいて、心配するのをやめました。
4歳の後半頃から、本人の視野が広がって友達と遊ぶようになる
それから4歳の誕生日を迎え、年中クラスに進級しました。
長男は相変わらずひとり遊びをしていましたが、年中さんの秋頃から遊び方が変わってきました。
長男がしている遊びに興味を持ったお友達が、真似をして一緒に遊ぶようになったのです。
その頃の長男はだんだんおしゃべりが増えていて、お友達を交えてごっこ遊びを楽しむようになりました。
自分からお友達に話しかけるようにもなりました。
思うに、ひとりだけの世界に入って集中して遊ぶのが楽しかった時期から、周りのお友達の存在に気づいて一緒に遊ぶ楽しさを知る時期に入ったのでしょう。
他の黙々と遊ぶお子さんを持ったお母さんたちと話していても、年中さんの後半あたりからお友達と関わるようになってきたと聞くことが多かったです。
子どもをおおらかに見守りましょう
親は「こうあってほしい」という理想を考えたり、先回りして心配したりしがちです。
しかし、子どもには自分の世界があり、ペースがあります。
おおらかに見守ることが必要なのではないでしょうか。
とは言え、私も心配な気持ちから、長男に「もっとお友達と遊んだら」なんて余計なことを言ったりしていました。
途中からそれは良くないのかもしれないと思い、幼稚園の先生に長男の様子を聞いたり、周りのお母さんと話をしたりして、気持ちを溜め込まないようにしていました。
親の不安は、子どもによく伝わります。
子どもに余計な心の負担を与えないように、気をつけましょう。
これは私と長男の体験談であり、誰でもそうだというわけではありません。本当にお友達との輪に入れなくて困っている子どももいるかもしれません。
子どもの様子をよく観察し、必要であれば幼稚園の先生に相談しましょう。